賞ほど素敵な商売はない?(1)
GFP発見者下村脩氏の場合


賞とかぜんぜん全く無縁な男とくがわですこんばんわ。
先週あたりのノーベル賞ラッシュに若干びっくりしている
私なんですけれども、賞とったからといって偉いかというと
やっぱり偉いと思います。はい。

でも取ってないからって偉くないかっていうと、場合によっては
偉くないとも言い切れないのでは?と思う天邪鬼な私です。
(賞って言っても政治的な思惑やら何やら絡みますし…)

とはいえひとつの指標として働いていないかというと、全く
無駄だとは思えませんし、 科学アレルギー体質な人の多い
この国のマスコミ
に科学者が取り上げられる数少ない機会ですし…

それはともかく、GFPとはなんぞ、といわれますとですね。
GFP(Green Fluorescent Protein:緑色蛍光たんぱく質)は
オワンクラゲの体内に存在する蛍光を発生するたんぱく質で、
イクオリンというたんぱく質と複合体を形成して、クラゲの
体内に存在しているそうです。

GFPの特性としては励起光を当てて蛍光を発生させられること、
この一点に尽きます。発光に化学反応が不要である、これ。
近年きわめて重要な存在になってきました。

実のところ、細胞の中を細かく観察しようとした場合、
これまででしたら電子顕微鏡でも使うしかなかったのです。
細胞のサイズは小さく、色なんてついていませんので。
電子顕微鏡は使うのに準備が大変だし、おまけに細胞は
凍結乾燥させたものしか使えない(基本的に)。

放射性同位元素使う手もあるでしょうけど、被爆はするわ、
細胞内ずたずたにすると考えると素人にはお勧めできない。
生きた細胞観察するのに適当とは思えません。
(奇しくも下村氏は長崎で被爆しています…)

そこで、このGFPの登場となってきたのです。
細胞内の特定の遺伝子と結合させたGFPをたんぱく質に転写
翻訳させます。するとこいつが、細胞内で結合したそのほかの
たんぱく質や分子とともに移動します。

観察の際にはレーザーなり何なりで励起光を照射すると、細胞内を
移動するたんぱく質とともに観察できるというわけです。
無論、細胞を生きたまま観察 できる点が大きいです。
特に近年のがん研究においてこの特性がきわめて役立ち、
こうしてノーベル賞受賞となったようです。
しかし化学賞での受賞は想定外でした。

もともと下村氏の専門は海洋生物学で、この他にもウミホタルの
蛍光の研究なども行われているようです。
ウミホタルの蛍光はルシフェラーゼによる化学反応ですが…。

えぇっと、あと3人の方は来週以降に回します。申し訳ないです。

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